アフターコロナを力強く生きるために① 「その時その時の絵を描く~乗り越えるためのキャリア理論」
こんにちは!福岡のキャリアカウンセラーふみです。
新型コロナの影響で、世界中が想像もしなかった事態に陥っています。
私たち、一人一人の行動がこれからを左右します。
自覚を持った行動、他者への思いやりを忘れないようにしたいですね。
「明けない夜はない」
「止まない雨はない」
「陽はまた昇る」
苦しい状況下では、人は、希望を持ち前に進に進みたいと自分を励まそうとします。
私も、その言葉を呪文のように唱えていた時期がありました。
自分を、何とか保つために。
けれども、ただ、ただ耐えて、時が過ぎるのを待つだけの日々でした。
そんな私に、母が言った言葉です。
「その時、その時の絵(ビジョン)を描いていきなさい。」
出口がなく、ネガティブな気持ちに支配されていた私は、その言葉で気持ちを切り替えることが出来ました。
「つらい今」ばかりを考えるのではなく、「私らしく、今をどう過ごすのか」を考えること。
新型コロナの感染や外出の自粛、休業などにより、私たちの目の前には、様々な厳しい現実があります。
その現実を、「耐えて過ごす」のではなく、「意味ある機会」にすることが出来れば、未来は変わると思いませんか?
では、私たちは今、「絵」を描くために、何をすればよいのでしょうか。
キャリア理論に、「転機の乗り越え方」があります。
「4つのS」と言って、アメリカの心理学者ナンシー・シュロスバーグが提唱しています。
まさしく、「絵」を描くため手法だと、私は思いました。
※( )は自分自身の経験です。
【1.転機に対処するためのリソース(資源・持っているもの)を点検する】
①状況(situation):転機をどう評価しているか
・転機のタイミングはどうか
(予期せぬタイミングだったが、私は自分が対応すべき時と考えた)
・自分でコントロールできる部分は何か
(自分が出来ること、出来ないこと、対応できる期間)
・過去に同様な経験をしているか
(信念を曲げないこと。それは伝わることを経験)
・どれくらいの期間か(一時的か、長く続くか)
(どんな環境が整えば解決するか、家族の成長のタイミングなども整理した)
・役割の変化はあるか
(親族の中での立ち位置の変化。夫不在で対応しなければならない。)
・ストレスの程度はどうか
(かなり大きい。初めての経験とプレッシャー。孤独感)
②自己(self):自分自身の課題に対処するための要素
・どのような人生に対する見通しを持っているか
(家庭。家族。繋がりを大事にしていく。)
・意味や目的を感じているか
(やらないことで後悔したくない思い)
・楽観主義か(やればできると考えることが出来るか)
(出来る。だから、転機を受け入れている。そのような環境で育てられたことに感謝)
・変化に立ち向かう方か、圧倒される方か
(親の価値観を受け継ぎ、目の前にある課題に立ち向かえる)
・これまでの興味、スキル、経験は何か
(人と協調していく。勤勉で在りたい。役割を大切にしてきた)
③支援(self):周囲の援助は何があるか
・自分が必要とする援助を受けられそうか
(周囲の心理的な援助は受けられる、転機に伴う経済的な援助は義理の父から得られた)
・親しい人からの援助はあるか
(友人や子どもたち、母の支え)
・自分を支える支援システム(人・物質・公的機関や民間団体)は転機に大きな力となるか
(大きな力となり、自分を支えた)
④戦略(strategy):状況や認知を変える対応や行動
・様々な戦略を使っているか
(夫へ働きかけ、協力を強く要請。状況を細かく報告する)
・状況を修正するような行動をとっているか
(自分の立場を明確にしておく。ぶれない態度。責任を果たす)
・転機のもつ意味を変えようと試みているか
(この経験が自分や子供を成長させると考える)
・ストレスの処理を行っているか
(ライブやドライブなど自己を発散できる場を作った)
【2.転機に対処する(資源の強化)】
・転機を受け止め、その上で行動計画を立てる
・4つのSを強化する
私の経験を照らし合わせて、4つの視点で整理してみました。
(どんな経験だったのか・・・?は、ご想像にお任せします)
突然やってきた転機。
自分らしさを保ちながら、どんな考え方を持ち、どんな行動をとれば、乗り越えられるかを考えてきました。
結果、その経験(転機)があったからこそ、「大切にしたい価値観」が明確になり、
その後の自分や家族の「ありたい姿」を形作っているのだと思います。
「こういう人生だろう」・・・
と思っていたのに、突然「終わり」をむかえ、何かが大きく変わっていくことがあります。
「転機」とは、「何かが終わり、何かが始まる」こと。
不確実な時代の中で、「今」を評価し、未来に向かう「絵」を描けるように、転機に対処していきましょう。
次回は
アフターコロナを力強く生きるために②「ピンチはチャンス!~偶然を機会(チャンス)と捉える考え方」